「頑張りすぎなくていい」そう思えた一冊|『仕事も人生もうまくいく整える力』に救われた話

心を整える

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仕事帰り、少しだけ息抜きしたくて、本屋さんに立ち寄ることがある。

疲れている日ほど、なぜか本屋さんに行きたくなる。

その日も、いつものようにふらっと立ち寄っただけだった。

でも、その日は少し違った。

鮮やかな青色の表紙が、なぜか強く目に飛び込んできた。

タイトルは、
『仕事も人生もうまくいく整える力』
だった。

「はじめに」を読んだ瞬間、心を掴まれた

何気なく手に取って開いたページ。そこに書かれていた「はじめに」の文章を読んだ瞬間、「あ、これは読みたい」と強く思った。

特に刺さったのが、この言葉。

「例えば朝、いつもバタバタしていませんか?」

もう、その一文だけで「わかる……」と思ってしまった。

「例えば夜、夕食を食べ過ぎていませんか?」

これもまさに私だった。イライラしたり、疲れていると、甘いものを食べすぎたり、ついスマホを見続けたりする。

そして本には、「何事もやりすぎていませんか?」というような内容が書かれていた。食事も。仕事も。スマホも。予定も。全部、”やりすぎ”。

そのページを読みながら、私は思わずその場で立ち止まってしまった。本屋さんのあの空間で、ひとりじっと読みふけっていた。気づいたら10分以上、その場に立ったままだった。それくらい、言葉が刺さった。

「ほどほど」という言葉が、私には衝撃だった

その本の中で、特に心に残った言葉がある。

「ちょっと物足りないくらいがちょうどいい」

私はずっと、「あれもやらなきゃ」「これも終わらせなきゃ」と、毎日せかせか生きてきた。ToDoリストを作って、隙間時間を埋めて、効率よく動いて。やり切った感はある。でも、1日の終わりには心も身体もぐったりだった。

そんな私にとって、「ほどほど」という考え方は衝撃だった。

フルタイムで働きながら、子どもふたりのことを考えて、家のことをこなして、ブログも書いて……。そのすべてを「完璧にやりきろう」としていた。そのくせ、夜になると「今日も何もできなかった」と落ち込む。矛盾しているようで、ずっとそのサイクルから抜け出せなかった。

この本を読んで初めて、「もしかして、頑張りすぎていたのかもしれない」と気づいた。

「余白」を作ることを、実際にやってみた

頭で理解するだけじゃなく、実際にやってみようと思った。

  • 食事を腹八分目にしてみる
  • スマホを見る時間を少し減らす
  • 予定を詰め込みすぎない
  • 「空いてる時間=何かしなきゃ」をやめてみる

最初は、「時間がもったいない」という感覚があった。でも、少しずつ”余白”を作ることを意識してみた。すると、不思議なことに、心も身体も少し軽くなっていった。

特に変化を感じたのは、朝だった。以前は、目が覚めた瞬間から「今日やることリスト」が頭の中を走り始めていた。でも、余白を意識してから、朝のコーヒーを飲む時間を5分だけ「何もしない時間」にしてみた。ただ温かいカップを持って、ぼんやりと窓の外を見る。たったそれだけのことなのに、1日の始まりがずいぶん違って感じるようになった。

子どもとの時間にも変化があった

以前の私は、少し時間が空くと、「これをやらなきゃ」と常に頭の中がフル回転だった。だから、子どもと少し話しただけでも、心のどこかで「時間使っちゃったな」と思ってしまうことがあった。

でも、余白ができると変わった。何気ない会話で笑ったり、くだらない話で盛り上がったり。そういう時間を、「無駄」じゃなく、「幸せな時間」だと思えるようになった。

先日も、次女がスマホを見ながら突然「ねえ、ちょっと聞いてよ」と話しかけてきた。以前の私なら「ちょっと待って、これ終わらせてから」と言っていたと思う。でも、その日は手を止めて、向かい合って話を聞いた。他愛もない友達の話だったけれど、娘の表情がやわらかくなったのがわかった。そういう瞬間の積み重ねが、親子関係を作っていくんだと、今更ながら気づいた。

この本が、座禅へ向かうきっかけになった

この本には、「整える」という言葉がたくさん出てくる。身体を整える。暮らしを整える。呼吸を整える。心を整える。

その中で私は、「一度、自分をリセットしたい」と思うようになった。それが、座禅へ行くきっかけになった。

静かな場所で座り、呼吸を整え、今この瞬間に意識を向ける。今思うと、私はずっと、未来の不安や、やらなきゃいけないことで、頭の中がいっぱいだったんだと思う。

初めて座禅に行ったとき、正直「自分に向いているのかな」と半信半疑だった。静かに座るだけ、それだけのことが、こんなに難しいとは思っていなかった。雑念が次々と湧いてきて、気づいたら献立を考えていたり、仕事のことを思い出していたりした。

でも、座禅を終えたあとの、あの静かな感覚が忘れられなくて、また行きたいと思った。頭の中が、珍しくしんとしていた。なんというか、「余白が生まれた」という感じ。この本で読んだ「余白」というのは、こういうことだったんだ、と体で理解できた気がした。

今も、月に一度は座禅に通っている。特別なことは何もない。ただ静かに座るだけ。でもその時間があることで、日常の「頑張りすぎ」に気づくセンサーが育った気がしている。

毎日頑張りすぎている人へ

子育て。仕事。家族。お金。将来。親のこと。毎日、いろんなことで頭がいっぱいになる。そんな人はきっと多いと思う。

だからこそ、一度立ち止まって、この本を読んでみてほしい。「もっと頑張らなきゃ」じゃなく、「少し力を抜いてもいい」そう思わせてくれる本だった。

私はこの本を読んでから、以前より笑顔が増えた気がする。ご機嫌でいられる日も増えた。無理をしすぎず、自分のペースで。”整える”って、こういうことなのかもしれない。

「頑張ること」を否定したいわけじゃない。ただ、頑張り方を少し変えてみる。「ほどほど」を意識してみる。それだけで、毎日の重さが少し違って感じられるかもしれない。

この本は、私にとって「自分を許す練習」を教えてくれた一冊だった。疲れているすべての母さんに、そっと手渡したい本です。

📚 紹介した本

『仕事も人生もうまくいく整える力』
枡野俊明さん 著

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